経営者向けコラム

組織づくり/社長コーチング

【更新】2018.05.29 【投稿】2018.05.21

会社の問題と社員の「主体性」の関係について

高収益経営サポートセンター安室元博

会社の問題と社員の「主体性」の関係について

 

今月は、都内近郊だでけでなく関西や中部地方でも
仕事がありかなりの移動距離を稼ぎました!

 

肉体的な疲労と移動距離は比例するものですので
移動時間の過ごし方は工夫が必要ですね。

 

次の仕事の準備に当てることは
もちろんですが、それ以外は
映画を観ることにしました。

おかげで、これまで見逃していた作品も
鑑賞することができましたよ。

 

さて、今回は”社員の主体性”についてです。

 

御社の社員さんは「主体性」がありますか?

人それぞれではありますが、「主体性」の持ち方は
その人の仕事観と会社との関係に大きな結び付きがあります。

 

先日、ある企業で、課長クラスのメンバーと
グループセッションを行いました。

そこで、次のような問いかけをしたのです。

「皆さん、仕事は楽しいですか?」

普段そんなことを考える機会はないので、
皆さんは戸惑っていましたが、総じての反応は仕事は嫌ではないが
楽しいとは言えない。

 

続いて「実際のところ何が問題なの?」
と問いを進めると・・・

 

▲会社の進む方向性がわからない

▲会社の判断基準がわからない

▲現場の声を聞いてくれない

だから、仕事が楽しく思えないのだと。

いろいろな問題点が指摘され会社と仕事に
フラストレーションが溜まっているのがわかりました。

 

ここで重大なことに気づきました。

今、皆さんが言われたことはほとんどが会社の問題ですが、
会社の問題を自分の問題にすり替えてないだろうか?

だって、会社が方向性、判断基準が
わかりづらいことや現場の声を聞かないのは
会社の問題であって、あなた達の問題ではないですよね。

会社の問題は、会社が解決しなければならないこと。

私は率直に感じたことを
次のように伝えました。

 

「あなたたちの問題は何ですか?
会社に問題があるから仕事がつまらない
と思ってしまうことが問題ではないのですか?
都合よく会社の問題を自分たちの問題として
すり替えないでください」

 

 

「主体性」がある人は、会社の問題と自分の問題を区別しています。

だから、自分が何をしなければならないのか
何を求めれられているのかわかるのです。

一方、「主体性」が乏しい人は、
先のやり取りのように問題の区別ができません。

そのため、仕事を楽しめない
やらされ感が強いとなるのです。

 

人材育成のポイントの一つとして
会社の問題と自分の問題を区別させることは
必要だと感じました。

では、御社の社員は
「主体性」をどれだけお持ちでしょうか?

 

最後までお読みくださりありがとうございます。

 

 

 

 

Profile 執筆者紹介

高収益経営サポートセンター安室元博

1989年、青山学院大学文学部卒業
株式会社横浜そごう入社。12年間婦人服売場のマネジメントに従事。
その後、本社人事教育担当として社内の人材育成に携わる。
経営コンサルタントに転身後は、国内大手コンサルティング会社にて
主に組織活性化、人材育成を担当。
2011年プロフェッショナルパートナー設立。
ビジネスコーチ株式会社パートナーエグゼクティブコーチ。


そごう人事教育担当時は、社内の販売スキルアップ制度、人事制度を導入。
経営コンサルタントとして、300社1,000の組織の改革と5,000人の教育研修を実施。
経営者から新入社員まで世代を超えた人材育成を一手に担う。

現在、経営者のコーチとして独自メソッド「安室式経営者コーチング」を全国オーナー経営者、二代目社長に提供。
建設、住宅リフォーム、製造、IT、サービス業のクライアントの86.7%が創業以来の最高売上利益を記録し今も更新中。
その他、各企業に階層別研修、リーダーシップ研修、新入社員研修を実施中。
専門分野:経営者コーチング、幹部社員育成、課長係長育成、コーチング研修

株式会社プロフェッショナルパートナー
代表取締役  安室元博

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