経営者向けコラム

組織づくり/社長コーチング

【更新】2018.11.14 【投稿】2018.11.09

成功という試練、そして「人として何が正しいか」

高収益経営サポートセンター安室元博

成功という試練、そして「人として何が正しいか」

 

今年も残すところ2ヶ月
一年の総括と来年に向けての
計画を進めていく時期ですね。

この週末を利用して

「JALの奇跡」大田嘉仁著 を読みました。

 

稲盛和夫氏のJAL再建での
活躍をまとめたものです。

これまで稲盛和夫氏の書籍には
何度も触れてきました。

 

そのため、何を大切にするのかは
よく分かっていたつもりでした。

この本では、基本的なところは同じではありますが、
実際にJALの再建で実践されたことですので迫力がありました。

 

おなじみの成功の方程式である、

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力 も出て来ます。

 

本来、JALは優秀な人材がたくさんおり
熱意もやる気もあったはずでした。

 

しかし、一般の企業とは違う半官半民の体質が染みつき、
さらに強力な組合が多数存在し経営と現場が一体となるような
風土はなかったようです。

その結果、2兆円を超す負債を抱えて倒産。

 

稲盛氏が再建に入ってもこの状況はなかなか
抜けなかったそうですが、稲盛氏の

「 無私の精神、無償の姿勢 」

これらが伝わり再建が実現できたようです。

 

今回、書籍の中で、
特に心に残ったフレーズは以下の二つ

・「人として何が正しいか」で判断

・成功という試練

 

どのようなエピソードが語られているかは
書籍をご覧頂きたい・・・

 

どんなときでも「人として何が正しいか」
を判断の基準にすることは難しいことではありますが、
とても大切だと感じます。

その場のケースバイケースと称して、損得で判断してしまう
ことは少なくありません。

時にそれは正しい判断のような
仮面を被っています。

 

そして、時間が経過して
その仮面が剥がれ・・・後悔

それでも懲りない。

そして、人は成功を目指して頑張ります。
そのため、成功はゴールのように思えます。

でも違うのですね。

成功は試練なのです。

ある時点での成功は一里塚。

 

安心、慢心するところではなく
そこでこそ謙虚にして驕らずの姿勢が大事。

逆な言い方をすれば成功したと思った時に
人は油断します。それこそが試練です。

だから、成功は試練
そして、謙虚にして驕らずです。

 

 

繰り返しになりますが、稲盛和夫氏の書籍は
これまでよく読んできました。

何を大切にされているかは
大体分かっていたつもりでした。

この「JALの奇跡」からそれらを再認識するとともに
さらに自分の襟を正すそんな気持ちになりました。

 

興味がありましたら

「JALの奇跡」

お読みください。

 

 

最後までお読みくださりありがとうございます。

 

 

 

Profile 執筆者紹介

高収益経営サポートセンター安室元博

1989年、青山学院大学文学部卒業
株式会社横浜そごう入社。12年間婦人服売場のマネジメントに従事。
その後、本社人事教育担当として社内の人材育成に携わる。
経営コンサルタントに転身後は、国内大手コンサルティング会社にて
主に組織活性化、人材育成を担当。
2011年プロフェッショナルパートナー設立。
ビジネスコーチ株式会社パートナーエグゼクティブコーチ。


そごう人事教育担当時は、社内の販売スキルアップ制度、人事制度を導入。
経営コンサルタントとして、300社1,000の組織の改革と5,000人の教育研修を実施。
経営者から新入社員まで世代を超えた人材育成を一手に担う。

現在、経営者のコーチとして独自メソッド「安室式経営者コーチング」を全国オーナー経営者、二代目社長に提供。
建設、住宅リフォーム、製造、IT、サービス業のクライアントの86.7%が創業以来の最高売上利益を記録し今も更新中。
その他、各企業に階層別研修、リーダーシップ研修、新入社員研修を実施中。
専門分野:経営者コーチング、幹部社員育成、課長係長育成、コーチング研修

株式会社プロフェッショナルパートナー
代表取締役  安室元博

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