経営者向けコラム
【更新】2018.06.21 【投稿】2018.06.21
社会のルールを知らない。法律を知らない。なにかあったら弁護士任せ。
自己破産させない屋たちばなはじめ
法律は・・・・強い者の味方ではありません。
さりとて・・・・弱いものの味方でもありません。
そして・・・・・債務者の味方でもありませんし、
ましてや・・・債権者の味方でもありません。
法律は、「知っている者」の味方であります。
そして、法律家は法律の本当の事を教えませんし、知りません。
ワタシは声高らかに言います。
「法律と娑婆は違います。法律を知って娑婆も知る事が肝要である」と。
法律と娑婆を理解すると、金融システムの闇が見えて参ります。
金融システムの闇が見えてくると・・・・「次の一手」が見えてくるのです。
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前振りはさておき。
ワタシは何事にも「優先順位を考えて」と申しております。
借金の返済先にも優先順位がございます・・・・・今日はそんなお話。
都内のサラリーマン。Eさん。30代男性。
少し前に結婚され、都内で住宅を持つ事を夢に、1歳の子供を抱え、
都内の某企業に勤務されれいた。年収は約700万円との事。
友人に勧められた、投資話に乗っかってしまい、合計で400万円程の借金。
家を持つために、貯金をしつつ、家族を養い、返済がキツイと・・・・・
ワタシの所へ相談に来た。
「キミ、不動産もっていないし、他の動産は逃がせば、ほっとけ案件だよ。
転職の必要はあるけど、幸い現代社会は人不足。どこも人材足りないから
キャリアップも視野に入れられるんじゃない?
返済し続けても5年くらいはかかる。返済しなくても5年はかかる。
どっちでもいいんじゃない?家族に迷惑は掛からないよ」
とアドバイスしたら、少し安心してくれたみたい。
Eさん:
「実は・・・この他に、奨学金の借入が約300万円程ありまして・・・こちらはどのように対応すれば良いでしょうか?」
はじめ:
「え?それを先に言えよ。奨学金には連帯保証人がついているだろう?」
Eさん:
「はい、父が連帯保証人になっています。都内で飲食店を経営しています。」
はじめ:
「お父さんは不動産はある?」
Eさん:
「はい、都内で自宅と店舗を持っています。」
はじめ:
「そりゃ大変だ。この時点でキミの問題は “ほっとけ案件” ではなくなった。
家族全体の問題として借金処理に取り組まなくてはいけない。」
Eさん:
「実は、、、この借金問題を父に相談したところ、300万円ほど
応援してくれた経緯がありまして、そのお金で利息の高い
サラ金の返済を実行したんです。」
はじめ:
「え??そのサラ金の借金は連帯保証人はいたの?」
Eさん:
「いいえ。私が個人的に借りただけです。」
はじめ:
「あほ!返済先が間違っている。お父さんに連帯保証がついている
奨学金の返済を300万円で消してしまえば、お父さんに迷惑が掛からず、
あんただけの問題になるから、あんたは不動産もっていないんだから他の物は
いくらでも逃がすことが出来るんだよ!これは痛いミスだぞ!」
Eさん:
「・・・・・利息が高い順に払った方が良いと思いまして・・・・。」
はじめ:
「違うんだよ。いくらか資金が出来たなら、周辺に迷惑をかけない為に、
連帯保証がついている借金から返済するんだよ。その300万円の返済は
全く無駄なものだった、という事だ。」
Eさん:
「そうなんですかぁ・・・・迂闊でした。で、私は今後どうすればいいでしょうか?」
はじめ:
「勤務先に居残って年収700万円を確保したいなら、破産が良いだろう。
その代わり、その債務はお父さんに降りかかる。キミの家を持ちたい
という希望もしばらく先になるだろう。
破産したくない、と言う前提なのであれば、キミ自身は不動産が無いから、
転職してしまえば、ほっとけ案件だけど、どちらにしても、キミの家を
持ちたいという希望はしばらく先になるだろう。
親に迷惑をかけたくないし、また破産したくもない、と言う前提であれば、
お父さんをワタシの所へ連れてきて、家族全体の事と捉えて事に当たる必要がある。
どちらにしてもキミの転職は必須だし、住宅を夢のまた夢だろう。
もし、300万円の返済が奨学金に充当されていれば、少なくとも君だけに
問題で済んだものを、キミは金利の高低と言う判断基準で返済してしまったんだ。
このミスで、キミは家族全体を巻き込んでしまった、という事だよ。」
Eさん:
「父をたちばなさんに引き合わせられるかどうかは解らないです。」
はじめ:
「そうだね・・・・そこはキミが頑張るしかないな。ワタシの情報を際しく話して、
お父さんがワタシに会う気持ちにさせないといけない。そのくらい、このミスは大きいぞ。」
Eさん:
「・・・・・・とりあえず、持ち帰って検討します。」
Eさんは、国立大学卒業。
「ほぉ~・・・〇〇大学かぁ~・・・いいとこ出てるんだね」ってワタシは言った。
でもね・・・・義務教育はモチロン、高校でも大学でも大学院でも・・・・
カネの教育をするところって無い。
社会のルールを知らない日本の30代。
住宅ローンを組むのに、「家を持つ」と言ってしまえる感覚。
住宅ローンタップリ残して、「オレの家」と言えてしまう日本の社会環境。
致命的な認識不足であり、勉強不足であり、娑婆知らず。
金利の高低だけで計算し、連帯保証人制度を理解せず数百万円の借金をしてしまう感覚。
経済的ピンチなのに、職場への固執をしてしまう感覚。
「破産」を視野に入れているのに、破産がどういうものであり、
費用がいくら掛かる事か、を理解できていない感覚。
「破産」が借金を踏み倒す事だ、と言う感覚でない感覚。
これが30を過ぎたビジネスマンの認識なのですよ。
全っったくもって・・・・娑婆が理解できていない。
世間知らずも甚だしいのですよ。
そしてさらに恐ろしいのは、Eさんの見識が、マイノリティでなく
日本国内においてマジョリティである、という事。
ワタシは彼と話していて、本当に恐ろしくなったよ。
お金の勉強をさせる環境が無い、日本国に空恐ろしくなったんだよ。
そして日本国内の大多数が・・・・Eさんと似たような見識であることに、
ワタシは例えようのない恐怖を禁じ得ないのです。
あまりにもルールを知らない。
法律を知らない。
なんかあったら弁護士任せ。
そして、その弁護士は・・・・法律の本当の事を教えない。
これまでに、弁護士と触れ合ったり、コミュニケーションを取ったり、
セミナーを聴講して貰った事はあったけどさ・・・・。
おカネの問題でワタシと議論したり、ワタシに反論できる弁護士に、
ワタシは会った事が無い。
本当に由々しき事態だ、とワタシは考えています。
来年から、義務教育で「道徳」が授業として扱われることになったって・・・
知ってる?
道徳と言う授業で成績がつくんだってさ。
これまでは、「道徳の時間」なのであって、「道徳の授業」ってのは
無かったんだよな。
でもさ・・・日本の道徳って・・・「道」の部分ばかりで、「徳(得)」
について教える事って・・・・無いんだよね。
徳(得)とは・・・・つまりおカネの教育。
「金・カネ・かね」と叫ぶのは下品だ、という日本特有の感覚が
そのようにさせているんだよな。
「子供のうちからカネの話なんかナンセンス!」と言う人は多いんだろうけどさ・・・・
でも、ワタシは毎日のように、不勉強な借金困窮者とばかり接しているのですよ。
そして、ワタシの様な人間がこれでカネ儲けをしているのが実体なのですよ。
就職するとき
転職するとき
起業するとき
転業するとき
人は、成功するイメージしかしない。
でも、10年間利益を出し続けて存続している事業体は1割以下なのです。
そのその脱落していく9割以上の人たちがみんな・・・・
「こんなはずじゃなかった」って嘆くんだ。
ホントに、お金の教育って・・・・要らないんだろうか?
「徳(得)」の教育って子供には早過ぎるんだろうか?
ワタシは、39歳の時に、小売業の商売に失敗したことで大きく学んだよ(笑)
だって・・・誰も教えてくれないんだからさ(笑)
誰も教えてくれなかったけど、ワタシは自らの失敗でたまたま学ぶ機会を得た。
オヤジの死をキッカケに、ワタシは徳(得)の部分を学んだんだ。
ワタシは親父が、自らの命を賭して教えてくれたって思っているんだ。
だから、ワタシはその、親父からの命の教えを以って、
命を懸けて依頼人に教えるんだ。
幼いうちからの、金銭にまつわる教育が実行されるまで・・・・
ワタシの仕事は無くならないだろうな。
それまでオレ・・・生きていられるかな??(笑)
昨日は大阪南船場でのセミナー。
主催者からの報告で、聴講希望者の申し込みのペースが遅かったそうで、
「空席ガラガラ」を予想していたのですが、おかげさまで満席を頂きました。
懇親会で聴講者とのコミュニケーションで、いつも思う事がある。
一度くらいの聴講じゃ、全然理解できていない事。
一回ワタシに触れたくらいじゃ、全然理解が出来ていなんだ。
そのくらい、日本の「国家的洗脳」が強いってことだよ。
「たちばなはじめに洗脳されるな!」って警戒している人に申し上げる。
逆なんだよ・・・・ワタシが日本国民の国家的洗脳から解放するために、
おしゃべりしているんだよ。
でも、一度や二度のおしゃべりじゃ、洗脳は解けない。
そのくらい、国家的洗脳の呪縛は強いものなんだ。
そして本日、ワタシは梅田の新阪急ホテルで2名の方の資金繰り相談に乗った。
今日は父の日。今日中に新潟に帰らないと。
夕食までには間に合わなそうだ。
早く、子どもたちに会いたい。
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自己破産しちゃいけない!
債務整理しちゃいけない!
自殺はもっとしちゃいけない!!
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自己破産させない屋たちばなはじめ
■略歴
平成21年に、父親から引継いだ6億円の債務で資金繰りに困窮し自己破産を検討。
しかし、自己破産にも資金が必要な事、弁護士から350万円掛かると言われ断念。
信頼を置いている知人の紹介により、知り合った金融コンサルの指導で借入金返済
債務にも時効がある事を知り、それをクライアントに話さない弁護士に嫌気が差し、
以後弁護士との接見を行わず、任意整理もせず、6億円の金融債務返済を毎月元利
返済180万円を約2ヶ月後、合法的に返済元利毎月5千円に圧縮することに成功する。
そして、資金繰りは爆発的に改善する。現在も社長業を継続し13年目を迎える。
返済額圧縮によってねん出した資金を合法的に流用し39歳で自宅の住宅ローンを
29年分一括返済する。
自らの経験談を各地で話し、既に1,000名以上の個別相談に乗り、
日々クライアントに適した手段で救済を行っている。
講演実績
▲大手外資系生命保険会社 ▲首都圏大手 会計事務所 勉強会 ▲大手国内生命保険ライフプランナーグループ
(定例開催実績12回) ▲東北地方学校法人運営数社 これら含め国内各地で合計600回以上(6年間で)開催。
講座ページ:http://shikin-kaizen.net
株式会社MEPたちばな総研 代表取締役
たちばなはじめ(ビジネスネーム)