経営者向けコラム
【更新】2019.05.30 【投稿】2019.05.29
【(株)OKANのレポート】産業医に学ぶ「健康経営」のあり方とは?
株式会社OKAN
株式会社OKAN(”株式会社おかん”より社名変更)が実施する
健康経営「超」入門 ”おかんの井戸端会議” が、
人事向けポータルサイト「@人事」を運営する株式会社イーディアスの
オフィスにて開催されました。
今回のイベントの最も大きなポイントは、産業医の方にご登壇いただいたこと。
産業医の方から健康経営についてお話を伺ったり、グループワークでは、
参加者それぞれの企業の現状や悩みを共有し、
たくさんのコミュニケーションが生まれ大盛り上がりとなりました。
そんなイベントの様子をご紹介します。
「健康経営」を一から知る
そもそも健康経営とはどのようなことを指すのかを、皆さんはご存知でしょうか?
今回ご登壇頂いた産業医の大坂広之先生に「健康経営」について詳しく聞いてみました。
以下、大坂広之先生より
「健康経営」という言葉は比較的最近できた言葉です。
そのため、「健康経営はこれを指す」というものがあまりない状態にあります。
国側で健康経営銘柄として、
「数十個の項目の中から何個満たせば健康経営状態にある」
という指標はありますが、それだけでは形骸化しやすいのが事実です。
こんな施策を打ちました、だが何も改善している気がしない、
それでは理想的な健康経営のカタチではありません。
私が考える「健康経営」とは、従業員が元気に働こうという意識を常に持ち、
会社全体で楽しみながらも、しっかりビジネスとして結果を出している
状態だと思います。
”結果”というのは、従業員の健康やメンタルヘルス、健康診断の赤印や
コメ印がなくなっていく状態、また従業員が笑顔で元気に働いていたり、
従業員のパフォーマンスがこれまでより上がっていたりなど、
真剣に取り組んでいる様子が伺えるかということです。
そして、健康経営にあたり重要なことは、どういったデータや資料が
正しいのかを選別することです。しかし、実際のところ現代の情報過多な社会に
置いて、医師も正しい情報、資料を選定するのが難しくなってきています。
そのため私は、健康経営推進産業医会という一般社団法人を設立し、
都内の産業医で集まり、正しい情報を選定してより確からしい
産業医サービスを提供できるように活動しています。
産業医を選ぶ3つの基準とは
健康経営の一環として産業医を選ぶとき、何を基準にして選ぶと良いのでしょうか。
大坂先生より3つのポイントをお話いただきました。
①企業側と労働者側、どちらの立場にも公平に立てる
どちらか一方の立場に立つのではなく、時と場合に合わせて企業側、
労働者側の双方に問題点を伝えることができる産業医を選ぶことがポイントとなります。
②医学的知識や法令を元に判断している
情報過多な現代社会において、実は医師ですらも裏付けされた情報を
持っていない場合があります。知識に対しては論文などのしっかりとした
根拠を提示した上で発言してくれる産業医は比較的信頼をおけますね。
もし医師の知らない内容であったら、しっかりとしたエビデンスを調べた上で、
正しい情報を伝えようとしてくれるか、またそれをやってきてくれるかどうかも
産業医を選ぶ際の重要なポイントと言えるでしょう。
③法令や労働契約に対する知見があり、適切な意見を言える
産業医という仕事は、休職、復職や離職などに関わる分野を担うこともあります。
そのため、最低限の情報として、個人情報、労働契約、業務命令とは
何かなど法的知識がないと、トラブルを生むことにも繋がります。
だからこそ、医学だけでなく、法令や労働契約に対しても
ある程度理解している方の方が良いのではないでしょうか。
この3つを最低限網羅した産業医であれば、会社にとって実益となるような
提案をしてくれるようです。
産業医を探している企業の方は是非参考にしてみてください。
[Q&A]参加者から出たお悩み解決方法を産業医がご紹介!
Q.メンタル不調者の復職支援をどのように進めていけば良いか悩んでいます。
技術職で不調になった人で、戻って来たいが直接的な技術職は当面無理だ・・・
となった時、受け入れていいものか。当初技術職で採用したにも関わらず、
職種を変えるというケースに対して従業員間で意見の違いもあり悩んでいます。
A.復職支援の考え方は会社によって全然違います。
ある一定のパフォーマンスが最低出せないと「申し訳ないですが…」と
促していくこともありますし、一方で従業員こそが財産の業界については
「多少メンタルがあってもいてくれるだけで助かる」ということもあるでしょう。
そのため、まずは会社や社長の方針として、メンタル不調に陥ってしまった人を
どう対応していくかを一度確認していくことが大切です。
そして、会社としてある程度の配慮をする必要はあります。
その配慮とは、
他にできる事務職があるのならばそこに職種転換するということ。
また、大切なのはそもそもその人は職場復帰できるレベルのメンタル状態
なのかをしっかりと確認することです。
Q.残業時間削減の対策方法を知りたいです。
A.ひとつひとつの作業に対して、早く終わる人、時間がかかる人が
いることは言うまでもありません。
そこで、早く終わる人のノウハウを知り、時間がかかる理由を探るといった事実を
明らかにすることで、改善にも繋がるでしょう。
また、企業によってはマンパワーとタスクの量が釣り合ってない企業があります。
そういった企業は、タスク自体を見直す必要があるでしょう。
そして、最後はおかんのお惣菜を肴に乾杯です。5月の新商品、麻婆豆腐や豚の角煮、ふきの煮物など人気のお惣菜をお召し上がりいただきました。
懇親会を通して数々のコミュニケーションも生まれて、このイベントの目的でもある私たちおかんの想い、「相談できる仲間と出会える場にしたい」が実践されて嬉しく思います。
いかがでしたか? ”健康経営”と聞いても何をすれば良いかわからない、
という参加者の方もいましたが、イベントに参加したことで他社の取り組みを
知ることができ学びや気づきがあったとの感想を伺えました。
皆さんもぜひ、学びや交流の場としてイベントやセミナーに
積極的に参加してみてください。
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「働くヒトのライフスタイルを豊かにする」をミッション・ステートメントに、自身の健康、
家庭との両立、同僚との関係、職場環境など「働きつづけられなくなる」理由に着目し、
問題特定から改善・解決までの支援サービスを
企業向けに提供しています。
その構想のもと、働く毎日に起こる問題に着目し、ソリューションのひとつとして、
2014年3月より置くだけ社食サービス「オフィスおかん」事業を開始。食生活の支援を通して、
働くヒトと企業に起こる様々な問題を解決することで多くの企業でサービスを導入いただいております。
仕事と両立が難しいと言われている、健康・育児・介護などの理由で
"諦めようとした人たち"に対して、「誰もがあきらめなくていい社会」
の仕組みを創ることを目指しております。
今まで企業の福利厚生は「余暇をどう楽しむか」という点が重視されがちでしたが、
人生の大半を占める職場を「働きつづけられる職場」にできるよう
会社側でいかに投資をしていくか、という流れを作りたいと思います。
この流れは企業側にとっても、新規採用・定着率などの人材問題を
克服するきっかけになるからです。
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→ http://keiei-solution.net/okan/