経営者向けコラム

資金繰り改善

【更新】2018.05.08 【投稿】2018.05.08

「田舎ほど土地家屋に執着する」は、正義か悪か?

自己破産させない屋たちばなはじめ

「田舎ほど土地家屋に執着する」は、正義か悪か?

 

先日、5月1日をもちまして、たちばなはじめとして8年目を迎えました。

39歳で、「資金繰り支援コンサルタント・自己破産させない屋」を起業し、
「とりあえず10年頑張ろう!」と決意して・・・・・昨日で丸七年。
そして昨日から、八年目が始まったんです。

毎年、5月1日はワタシにとって感慨深い日なんです。
2011年5月1日に、起業。
2012年5月1日に、合同会社エム・イー・ピーを横浜に設立し、拠点を東京池袋に。
2013年5月1日に、株式会社MEPたちばな総研を設立し、神田小川町に。

 

この仕事を始めて以来、大きな変化の出来事は5月1日だったんです。
だから、5月1日はワタシにとって感慨深い日なんです。

尤も、今年の5月1日は・・・・・自宅でのんべんだらりと・・・・
酒を煽っておりました(笑)

 

誰も訪ねてこない。
誰も咎めない。
妻と母と夕食を摂りながら酒を飲む。
まったりした時間を過ごしておりました。

目標の10年継続まで・・・あと三年。
49歳・・・出来れば50歳まで、という目標でこの仕事を続けて参ります。
それが達成されたら、またその時に、次の目標を考えたいと思います。

 

神保町の「仮の住まい」の衣替えをしなければいけません。
明日5月3日、夏服や不足した事務用品などを車に積み込んで・・・・
一泊二日で上京します。

 

 

さて、本日もSNSに投稿した記事にお付き合いください。

あなたの大切な一日の中の数分間をワタシにお与えください。

いくらかでもあなたの糧になるのでしたら幸いです<(_ _)>

 

 

 

 

不動産は所有している事そのものがコストである

 

5月1日 新潟の自宅にて

 
本日の投稿も、過去に書いた内容と重複している部分は多いです。
無理してお付き合いなさらないでください。

 
「家を守りたい」
「先祖への申し訳が立たない」
「これから私たちはどこに住めばいいんだ!?」
「慣れ親しんだ土地なんだ」

 
「担保物件手放せば、すべての人間が無借金」を謳うワタシに対して、
抵抗感をあらわにするご相談者のお言葉は、いろいろあるが基本的には画一的だ。

 

2011年の5月1日に、「資金繰り支援コンサルタント・自己破産させない屋」を
開業して、今日で8年目を迎えたワタシ。

お陰様で、ご相談者の数は・・・・間もなく3000件に到達する。
3000件もご相談件数があると、あらゆるシチュエーションで、
アドバイスする言葉は決まって来る。
 
 
一般的な傾向として・・・・都心部から離れれば離れるほど、
不動産への執着は強くなる。
簡単に言うと、「田舎もんほど、土地家屋に執着する」という事だ。

 

ワタシも新潟県内の田舎もん。
代々の資産家の家系で生まれ育ち、所有している不動産を使って小売業の
商いを続けていたワタシにとって、その不動産の維持を諦める、
と言う発想は「敗北感」に近いものだった。

 
そこで気づいたんだよ。
先祖への申し訳を先立たせるのか!?
子孫への経済的支援を先立たせるのか!?

あなたはどちらの優先順位が高い?
 
 
 
日本と言う国家に「固定資産税」がある以上は、
不動産は所有している事そのものがコストである
と言う風に考えなければいけません。

 

不動産の維持はカネがある事によってのみ維持できるものであり、
不動産はカネがあるからこそ維持できるものなのですよ。

カネの維持は不動産があるから維持できるものではないし、
カネは不動産があるからこそ維持できるものではないのです。

不動産があっても、固定資産税納めなければ差押えられるし、
借金返済しなければ差押えられるからね。

 
また、借金無くても、担保設定されてなくても不動産を
所有し続ければ税金はかかり続けるからね。
そして不動産が無くても、カネあるヤツはたくさんいるからね。
 

 

だから・・・・不動産を維持する事より、カネを維持する事の方が優先順位が高い、
という結論に至る事が「有事における正しい思考回路」なのですよ。
 
「資金繰りがきついけど、不動産を維持する為に返済を続ける。」
と言う思考は基本的に間違いです。
 

また、「不動産を維持する為に銀行に盾突けず、リスケジュールする」と
言う人も多いだろうけど、リスケジュールを実行したらその後通常弁済には
戻せません。

 
いや、リスケジュールしてその後通常弁済に戻して利益出しながら資金が
廻る事業体は極々僅かですし、ほぼありません。

リスケジュールして、その後資金繰りが良くなった会社は無い、
と考える事が自然です。あっても1%以下でしょう。
 
 
「カネを維持する事で、その後不動産を取り返すなり、所有せず使用しよう」
という思考回路が、有事の際には正しい思考回路です。

 

 

 

借金の返済を止めてカネを作ればいい

 

売上を伸ばしてもカネが作れない
経費減らしてもカネが作れない
 
ワタシは、そういう状況になった人には、
「借金の返済を止めてカネを作ればいい」と言い続けて、
今日で8年目を迎えました。

 

 

それでもカネが作れない人には、
「それじゃ生き方を変えればいい。どっちにしても借金が残っていて
良いことは無いから返済を止める事が必要なのは変わらないです。」
と言い続けて8年目を迎えました。

  
不動産は文字通り「不動」ですので、逃がすことが出来ません。
素人の浅知恵で、安易に逃がそうとすれば、それは「資産隠しだ!」だの
「詐害行為だ!」だの指摘されかねません。

 
また、ローンが残っているくせに「オレの家だ」と主張すること自体が
如何にも幼稚で不勉強な発想であることにも気づいて頂きたいですね。

 

「借りたカネも返せないクセに“家だけは残そう”と言う発想が
そもそも間違いである」という風に法律は仕上がっています。
 

でも、不動産以外で債権者が回収の為に狙うモノはすべて「動産」であります。
動産は動かせるモノでありますから動かせばよいのです。

現金・生命保険等証券・売掛金・在庫・給与・・・・これらを全て動かす事で、
債権者の手の届かない所に置いておけばいいんじゃない!?

 

ワタシは、生命保険もあるし、売掛金もあるし、在庫は無いけど収入はあるよ。
でもワタシはそれらの全てを所有していない。
所有して使用するんじゃなくって、所有せずに使用するんですよ。

ついでに家もあるよ。妻の名義だけどね(笑)
住宅ローンは終わっているよ。妻の名義だけどね。
ワタシの妻は、6億円の借金に関して保証人でも連帯保証人でもないから、
一切の責任を負わないよ。法的にね。

そうすると、ワタシには取られるモノが無くなるので、
法的に最強、という事になるのですよ。
 
 
「事業主は常に “身軽” たれ!」 これ、ホント重要です。
 
 
ワタシは、一切の資産を所有していない。
所有していないけど使用している。
 
だから、仮にワタシが死んでも、妻はワタシから相続する財産が無い。
財産を相続しない、という事は負債も相続しない、という事だから、
ワタシが死ねば・・・・6億円の借金は終わり。消滅。雲散霧消だよ。

 
妻・母・長女・次女・三女・姉・二人の姪が相続放棄すれば雲散霧消だってば。
 
ワタシの家族は、ワタシが死ねばいくらかの保険金を受け、
それで生活をしていけばいい。
その金額は・・・一族郎党全て一生安泰、とまでは言わないが、
少なくとも路頭に迷うような金額ではない。
 

 
更に言えば・・・・
金銭消費貸借契約書を以って銀行が事業主から融資を受けるんだよ。

「事業主側が返済できなくなった時に、銀行が予め若しくは後々に
事業主側が所有している不動産を差し押さえて売却して債権に充当する事」を
前提にカネを借りたのですよ。

で、ワタシは「その不動産を差し押さえていいですよ。」という主張をし、
その通りなったのです。
つまり、ワタシは借りたカネが返せないので、不動産で返済を実行したのですよ。
これを「代物弁済」と言います。

 

つまりワタシは返したのです。カネでなく不動産で弁済は終わっています。
 
そして、これは契約書に書いてある事に基づき行われた事であり、
これは「契約通り」の行為です。

 
「事業主側が返済できなくなった時に、信用保証協会が事業主側に成り代わって
銀行に弁済する事」を前提に信用保証料を支払い実行されるのですから、
これも「代位弁済」であり、金銭消費貸借契約書に記載されている行為であります。

 

ワタシを「踏み倒し屋」と評する方は多いですけど、
そもそもワタシは借金を踏み倒していません。
ワタシは借金は返しています。不動産で返しています。
信用保証協会を使って返し終わっています。

破産含めた法的整理こそが借金の踏み倒しなのであり、
ワタシは愚直なまでに法律通りに弁済したに過ぎません。
 
債権者がそれで納得がいくか行かないかは重要ではありません。
法律通りであることが重要なのでありますよ。
  
 
 
ウラを返せば・・・・ワタシが死ねば自動的に借金が消えるのだから、
その借金問題でワタシが飯を食っている以上、
ワタシは今スグに借金を消す必要が無い、という事ですよ。
 
だから、ワタシは「商法第522条」の借金時効が完成しないように、4年数か月ごとに1000円程度を債権者に振り込んで「返済」する事で、現役の多重債務者であることにこだわり続けるのです。

 
 
「知識・スキル・戦略」の重要性がお解り頂けないだろうか??
この3点セットが “有事の資金繰り改善” には必要です。
 
一般的に認知されている事として・・・・「有事の際は弁護士事務所に」
という選択肢が認知されているでしょうが、ワタシは8年目になっても言います。
「資金繰りがヤバくなった時に、弁護士事務所に相談に行ってはいけない!」と。

 
現在、国内には4万人以上弁護士がいます。

「過払い金請求の請求権は10年で時効です。だから早く相談に来てください」
と言う弁護士は星の数ほどいますが、
「借金は返済しなければ5年か10年で時効です。だから早く相談に来てください」
と言う弁護士には会った事がありません。
 

いざ、あなたがそういう状況になりそうだ、とか、そういう状況なっちゃった、
と言った時に、あなたに有利な法律情報を教えない法律家は、
あなたの相談相手ではない!
という事を言い続けて8年目(笑)
 
 
   

 
 
 
39歳から始まった、“たちばなはじめ” も、今日の5月1日を以って7歳になりました。
「10年間の事業継続」を一つの目標として仕事を続け、現在は順調に推移しています。
多少は「社会の不理解」による肩身の狭さは感じていますけど(笑)
 

国内各地でご要請下さっております、ワタシのセミナーも・・・・
現在694本をこなしました。

現在の予定通りにセミナーが進みますと・・・・
5月19日の福岡セミナーが700本目の記念セミナーになりそうです。

いや、別に700本だからって、何か特別な事をする事も無いんだけどね(笑)
 
 
五月晴れの新潟県から全国各地におびただしい数いるであろう
資金的困窮者に向けて文章をしたためました。

お付き合いありがとうございました<(_ _)>

 

 

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自己破産しちゃいけない!

債務整理しちゃいけない!

自殺はもっとしちゃいけない!!

 

 

 

Profile 執筆者紹介

自己破産させない屋たちばなはじめ

■略歴
平成21年に、父親から引継いだ6億円の債務で資金繰りに困窮し自己破産を検討。
しかし、自己破産にも資金が必要な事、弁護士から350万円掛かると言われ断念。

信頼を置いている知人の紹介により、知り合った金融コンサルの指導で借入金返済
債務にも時効がある事を知り、それをクライアントに話さない弁護士に嫌気が差し、
以後弁護士との接見を行わず、任意整理もせず、6億円の金融債務返済を毎月元利
返済180万円を約2ヶ月後、合法的に返済元利毎月5千円に圧縮することに成功する。

そして、資金繰りは爆発的に改善する。現在も社長業を継続し13年目を迎える。
返済額圧縮によってねん出した資金を合法的に流用し39歳で自宅の住宅ローンを
29年分一括返済する。

自らの経験談を各地で話し、既に1,000名以上の個別相談に乗り、
日々クライアントに適した手段で救済を行っている。



講演実績
▲大手外資系生命保険会社 ▲首都圏大手 会計事務所 勉強会 ▲大手国内生命保険ライフプランナーグループ
(定例開催実績12回) ▲東北地方学校法人運営数社 これら含め国内各地で合計600回以上(6年間で)開催。

講座ページ:http://shikin-kaizen.net

株式会社MEPたちばな総研 代表取締役
たちばなはじめ(ビジネスネーム)

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