経営者向けコラム
【更新】2018.03.06 【投稿】2018.03.06
社員の将来を考えてみる
高収益経営サポートセンター安室元博
先週、お客様の会社の近くで
(早く咲く品種だと思うのですが)
桜が咲いていました。
春はそこまで来ていますね。。。
今日は、世紀の愚問についてです。
1日に長男が無事に高校を卒業しました。
ちょうど一年前くらい、その長男が進路の面談を担任の先生と
したことがありました。
そこで、次のような質問があったそうです。
「君は将来どんな職に就きたいの?」
この話を聞いて私が感じたことは・・・
この質問って愚問だろ!
長男の高校は進学校で、おそらく担任の先生にしてみると
権威のある職業をイメージさせ目標にさせる意図があったと思います。
でも、本人は迷い「よくわからない」と答えたら、
「来週までに決めろ!」と叱られたようです。
本人に将来を考えさせる試みは理解します。
しかし「AI」「IoT」「ビックデータ」などが
キーワードになっている世の中で、5年後、10年後、さらにその先に
今ある職業がそのままあるのか?
社長ではなく、本人が決めた未来を描かせる
ご存じのように、英 マイケルオズボーン准教授が
論文「雇用の未来」の中で、今後10~20年程度で米国の総雇用者の
約47%の仕事が自動化されるリスクが高い、と述べています。
進学校の先生とはいえ所詮、学校の先生。
思考の枠が固い(一般的よりは)
もしかすると学校の先生という職業自体が
AIに変わられてしまうかもしれないのですよ。
就職することは社会との関わりの
一つの形だと思います。
それを否定するつもりは全くありません。
しかし、今ある職業に就くことを限定してイメージさせることに
何の意味があるのか?
若者たちにあるのは、過去ではなく未来です。
大人が彼らの作り出す未来を
限定してしまってはいけないと思うのです。
これでは教育とは言えません。
もっともっと自由な発想を持ち思考が凝り固まった大人達を
唸らせて欲しい!
学校はそんな若者を排出してもらい!
そのように思います。
私もついつい自分の持つ思考の枠や価値観で物事を判断し
人を評価してしまいます。
でもこの行為は「愚」
20年前に、誰もがスマホを持つことを想像できたでしょうか?
自動車の自動運転は技術的にはすでに実現しています。
10年後には完全自動運転の自動車で
移動しているかもしれません。
そう考えると「君は将来どんな職に就きたいの?」
この質問って、世紀の愚問だと思いませんか?
経営においても、ついつい社長や上司が過去の経験から
若者の思考を縛ってしまうことってあります。
気をつけたいですね。
最後までお読みくださりありがとうございます。
最新記事
- こちらの社長向け情報ページに月4本の社長向け記事を投稿しませんか?
- 社長の優先課題が解決する「自走チーム力」の作り方とは?
- チャレンジングな組織にするには?
- あなたの言葉が足りない
- リーダーは良い「気」をつくれ
- 部下に「任せるための3ステップ」
- 経営者向けコラムを全て見る
カテゴリ
お知らせスペース
高収益経営サポートセンター安室元博
1989年、青山学院大学文学部卒業
株式会社横浜そごう入社。12年間婦人服売場のマネジメントに従事。
その後、本社人事教育担当として社内の人材育成に携わる。
経営コンサルタントに転身後は、国内大手コンサルティング会社にて
主に組織活性化、人材育成を担当。
2011年プロフェッショナルパートナー設立。
ビジネスコーチ株式会社パートナーエグゼクティブコーチ。
そごう人事教育担当時は、社内の販売スキルアップ制度、人事制度を導入。
経営コンサルタントとして、300社1,000の組織の改革と5,000人の教育研修を実施。
経営者から新入社員まで世代を超えた人材育成を一手に担う。
現在、経営者のコーチとして独自メソッド「安室式経営者コーチング」を全国オーナー経営者、二代目社長に提供。
建設、住宅リフォーム、製造、IT、サービス業のクライアントの86.7%が創業以来の最高売上利益を記録し今も更新中。
その他、各企業に階層別研修、リーダーシップ研修、新入社員研修を実施中。
専門分野:経営者コーチング、幹部社員育成、課長係長育成、コーチング研修
株式会社プロフェッショナルパートナー
代表取締役 安室元博